
Appleは2026年10月20日、Design Miamiと協力した「Designers of Tomorrow 2026」を公開しました。家具や照明などの作品を制作するデザイナーたちが、Apple製品を使ってアイデアを描き、制作過程を記録し、離れた場所にいる仲間と共有する様子を紹介しています。
今回の発表で興味深いのは、iPadが作品の完成画像を作るためだけではなく、手を動かしてものを作る過程を支える道具として使われていることです。
iPad ProとApple Pencilで、制作のアイデアを残す
ソウルを拠点に活動するデザイナーYoonjeong Lee氏は、鉛筆をモチーフにした作品「New Form」を制作しました。約5,000枚の薄い木材を積み重ねた構造に、短くなった鉛筆を組み合わせた作品です。
Lee氏は、iPad ProとApple Pencilでスケッチや思いつきを書き留め、iCloud、AirDrop、Appleメモを使って制作情報をつないでいると説明しています。


画像出典:Apple Newsroom「Apple unveils the 2026 Designers of Tomorrow」(2026年10月20日)
離れた場所でもスケッチを共有して作品を作る
デザインスタジオParafernaliaは、Genki Matsumura氏とSebastián Zorrilla氏の2人が異なる都市で活動しています。
2人はiPhoneとiPad Proを使ってスケッチや進捗を共有し、メッセージ、FaceTime、Procreateを組み合わせて制作しています。
この事例は、デジタルツールを使って物理的な制作工程そのものをなくすのではなく、制作に必要な対話と試行錯誤を途切れさせないことに価値があると感じさせます。


画像出典:Apple Newsroom「Apple unveils the 2026 Designers of Tomorrow」(2026年10月20日)
作品だけでなく、制作過程を記録する
Appleの紹介では、iPadだけでなく、iPhoneで素材や作品の細部を撮影し、MacのKeynoteで画像と文章を並べて考える例も登場します。

画像出典:Apple Newsroom「Apple unveils the 2026 Designers of Tomorrow」(2026年10月20日)
例えば、ソーイングや工芸などの制作記録なら、次のような流れに応用できます。
- Apple Pencilで形や構造のラフを描く。
- iPhoneで素材、道具、途中の工程を撮影する。
- Appleメモに試行錯誤や判断理由を残す。
- iCloudやAirDropで制作資料を共有する。
- 完成後、写真だけでなく制作過程や考え方も文章や動画にまとめる。
これはAppleが提供する自動ワークフローではなく、今回紹介された実践例をもとに考えた活用案です。
技術や考えを次の人へ渡すための記録
完成した作品は見れば分かりますが、なぜその素材を選んだのか、どこで失敗したのか、どんな工夫をしたのかは、作品だけから読み取れないことがあります。
iPadの手書きと写真、テキストを組み合わせれば、完成品だけでなく制作の判断や工程も記録できます。
職人やデザイナーの技術を伝えるときにも、手元の映像やスケッチと、本人の言葉を組み合わせる方法は役立ちそうです。
Apple公式の写真と制作事例を見る
今回のプレスリリースには、各デザイナーの作品写真、人物写真、iPadを使う制作風景の写真が掲載されています。写真はApple Newsroomの公式記事で確認できます。




