ChatGPTの画像生成といえば、これまでは1枚の静止画を出力するのが基本でした。そんなChatGPTに、短いアニメーションGIFを作れる新機能が順次提供され始めています。
動画を作るほど大がかりではなくても、「ちょっとした動き」を言葉ひとつで形にできるのは、ブログやデジタルノート、SNSで図解やビジュアルを発信する人にとって楽しみなアップデートです。
海外メディアのThe Vergeなどによると、この機能はOpenAIの最新画像モデル「Images 2.6」によって実現されたもので、テキストからの生成だけでなく、既存の写真をアップロードして動かすことにも対応しています。
日本のChatGPTアプリでも案内画面が登場
日本国内で利用しているChatGPTのiPhoneアプリでも、起動時に「ChatGPT で GIF を作成」という日本語の案内画面が表示されました。

画面にはサングラスをかけた鳥のユーモラスなアニメーションとともに、「お気に入りの写真に動きをつけたり、新しいアイデアを形にしたりしてみましょう。」という説明と「試してみる」ボタンが並んでいます。
日本語UIで案内が届き始めていることから、国内のアカウントにも順次機能が届いていることがわかります。
ただし、このポップアップが出たからといって全機能が即座に使えるとは限らず、サーバー側の準備状況によって順次開放されていく模様です。「案内が出たのにまだ動かない」という場合も、アカウント側への展開を少し待ってみるとよさそうです。
動画ではなく「GIFアニメーション」だからこそ手軽
AIによる映像生成ツールはすでにいくつかありますが、今回の機能が面白いのは、動画ではなくGIFアニメーションに特化している点です。
動画ファイル(MP4など)だと、再生ボタンを押してもらわないと見えなかったり、音声の有無を気にしたり、ファイルサイズが重くなったりと、Webやノートに埋め込む際に少し身構えてしまいます。
その点、GIFであれば次のような手軽さがあります。
- 自動でループ再生される: ページを開くだけで勝手に動くため、一目で意図が伝わる
- 音声がない: 静かな場所や通勤中でも気兼ねなく見られる
- 埋め込みが簡単: ブログやWebサイトはもちろん、Markdownノートや各種ドキュメントツールにも画像感覚で貼れる
動画編集アプリを開いてタイムラインを切るほどではないけれど、静止画1枚では説明しきれない「ちょっとした変化」を表現するのにちょうどいい形式です。
主な機能と編集の自由度
現時点で明らかになっている情報によると、ChatGPTのGIF生成機能には次のような特徴があります。
- 言葉(プロンプト)から直接生成: 「青い鳥が羽をゆっくり広げて元に戻るループGIFを作って」のように、動きを言葉で指示できる
- 手持ちの写真に動きを足す: すでに撮影した写真や描いたイラストをアップロードして、一部分を動かすアニメーションに変換できる
- 再生速度の調整: 動きのスピードを用途に合わせてコントロールできる
- フレーム単位の確認と編集: 生成されたGIFの各コマを確認し、不自然な部分を微調整できる
これまで「画像を複数枚書き出して、別のGIF変換ツールでつなぐ」という手作業をしていた人にとっては、ChatGPTのチャット画面の中で完結するだけでもかなりの時短になりそうです。
ブログやiPadでのノート作成にどう活かす?
この機能を実際のコンテンツ制作やiPadでの作業にどう取り入れられそうか、いくつか具体的な場面を考えてみました。
1. 手順や操作の「動く図解」
アプリの使い方や設定手順をブログで解説するとき、静止画に矢印を何本も描き込むよりも、3秒前後のループGIFを1枚置いたほうが直感的に伝わります。
「どのボタンを押して、どちらへスワイプするか」といった指や画面の動きを端的に見せるのにぴったりです。
2. 思考整理や仕組みの可視化
デジタルノートでアイデアを整理するとき、「AからBへ情報が移動してCへ集約される」といったワークフローの流れを、矢印やカードが動くアニメーションで表現できます。
静止画のダイアグラムよりも動きがあることで、プレゼンスライドや解説記事での説得力が増します。
3. アイキャッチやSNSのワンポイント
記事のトップ画像やSNSの投稿で、イラストの背景だけがゆらゆら動いたり、文字がふわっと現れたりする「シネマグラフ」のような表現も、静止画をベースに手軽に試せそうです。
綺麗に仕上げるためのプロンプトのコツ
GIFをうまく作るには、動画を作るときとは少し違った視点が必要です。
- 「ひとつの動作」に絞る: あれもこれも動かそうとせず、伝えたい1つのアクションに集中させる
- ループの条件を指定する: 「自然に元の姿勢に戻る」「最初と最後のフレームが綺麗につながるループにして」と明記する
- 固定する部分を伝える: 「背景と本体は動かさず、手前のカードだけを右にスライドさせて」のように、動かさない場所をはっきり言葉にする
長時間のストーリーではなく、「短いループ」として完結させることが、違和感のないアニメーションを作る近道です。
提供状況とこれからの期待
OpenAIの公式ヘルプは現時点でImages 2.5についての記述が中心となっており、新モデル「Images 2.6」の全機能や利用上限、クレジット消費のルールなどは今後より詳しく明かされていくと見られます。
「画像をどう描くか」だけでなく、「どう動かすか」まで自然な言葉で指示できるようになった今回のアップデート。まずは手持ちのイラストや簡単な図解を動かしてみて、日々の発信やノート作りにどう馴染むか試してみたいところです。
参考資料
- The Verge:ChatGPT will now make you animated GIFs
- The Next Web:ChatGPT can now make animated GIFs with OpenAI’s Images 2.6
- OpenAI公式ヘルプ:ChatGPTの画像
ChatGPT
OpenAI OpCo, LLC





