手書きノートとMarkdown、どう使い分ける?iPadとObsidianで記録を残す方法

Apple Pencilで書くと、文章だけでなく、図や矢印、配置そのものを使って考えられます。一方、ObsidianのMarkdownは、文章を検索し、別のノートや記事に再利用し、Gitで変更履歴を残すのが得意です。

どちらかに統一するより、考えるときは手書き、後から使う情報はMarkdownと役割を分ける方が、両方の良さを残せます。

iPadでの手書きノートによる思考とObsidianのMarkdownによる情報整理のイメージ

手書きノートに残したいもの

  • アイデアのラフスケッチや構図
  • 文章になる前の考え、矢印でつないだ関係
  • 写真に直接書き込んだ注釈
  • その日の予定を見ながら書いたメモ

たとえば、ソーイングの試作では、型紙の修正線、布の伸び方、着用時のシワなど、文章にしにくい情報が多くあります。図や写真と一緒に残せるのは手書きノートの強みです。

Markdownに残したいもの

  • 決定したこと、理由、次の作業
  • 再利用する手順、設定、数値
  • 記事の見出し案や公開原稿
  • 型紙・生地・作品の一覧と相互リンク

MarkdownならObsidianでノート同士をつなぎ、必要ならGitで差分を確認できます。記事やニュースレターの原稿へ移す際にも扱いやすい形式です。

PenjoからObsidianへ、どうつなぐ?

Penjoは日付ごとに手書きで記録し、カレンダーやリマインダーと組み合わせられるアプリです。手書き文字の検索やCopy As Textに対応しているため、書いた内容から必要な文章を取り出せます。

運用例は次のとおりです。

  1. Penjoでその日の予定、アイデア、スケッチを記録
  2. 後から使う決定事項だけをCopy As Textで取り出す
  3. Obsidianの日次ノートに「決定」「次の作業」「関連ノート」をMarkdownで整理
  4. 原本も残したい場合はPDFを書き出し、Obsidian側のノートから参照する

注意: PenjoのPDF書き出しは有料のUnlimited機能です。また、Markdownの直接エクスポートやObsidianとの自動同期は公式仕様として確認できません。コピー後の貼り付けやファイルの整理は手動の工程です。

具体例:ニットソーイングの制作記録

手書きノートには、試着写真に描いた補正線、身頃や袖の形、縫い目の様子を残します。Markdownには以下のように記録します。

# ニットTシャツ試作 01
- 型紙:オリジナル
- 生地:天竺
- 伸縮率:実測値を記入
- 変更:袖幅を修正
- 結果:着用後に再確認
- 原本:手書きメモPDFへのリンク

次に同じ型紙を使うとき、Markdownの数値と手書きの図を見比べれば、何を変更したか追いやすくなります。

すべてを文字起こししなくていい

手書きノートの価値は、文字以外の情報にもあります。すべてを文章に変換すると、図の位置関係や考えた順番が失われることもあります。

残すべきなのは、原本を見返せることと、後から探したい情報をテキストで取り出せること。まずは一週間分の記録で試し、どの情報が再利用しやすかったか確認するのがよさそうです。

参考情報