FoldNotesは、長いMarkdownノートを「折りたたみながら考える」ためのネイティブノートアプリです。
ノートは独自データベースではなく、iCloud Drive上の**普通のMarkdownファイル(.md)**として保存されます。見出しやリストを折りたたみ、必要な部分だけを開きながら、文章・タスク・知識整理を同じノートの中で進められるのが特徴です。
iPhoneとiPadで利用でき、iPadではLibrary、Notes、Editor、Inspectorを同時に表示できます。外部キーボード操作にも力を入れていて、長文やアウトラインをキーボードだけで組み替えやすく作られています。
長いノートを「見出しだけ」にして考えられる
FoldNotesの中心機能はFoldingです。
見出しやインデントされたブロックを折りたたむと、その配下をまとめて隠せます。
たとえば長い企画メモでも、
- 目的
- 読者
- 構成
- 事例
- まとめ
という見出しだけを残し、必要な章だけ開いて編集できます。
文章全体をずっとスクロールするのではなく、構造を見ながら必要な部分だけに集中する使い方ができます。
Markdownファイルをそのまま保存
FoldNotesのノートはiCloud DriveにMarkdownファイルとして保存されます。
独自形式へ閉じ込められないため、Filesアプリや別のMarkdownエディタからも扱えます。
FoldNotes独自のメタデータはYAML frontmatterとして付加されますが、本文自体は通常のMarkdownです。
そのため、
FoldNotesで構造を整理 → 別のMarkdownアプリで編集 → またFoldNotesで続き
といった使い方もしやすいです。
Wiki Links・Backlinks・Taskも同じノートの中に
FoldNotesは単純なアウトライナーだけではなく、知識管理機能も備えています。
- Wiki Links
- Backlinks
- Tags
- Daily Notes
- Collection Graph
- Saved Search
- Database Views
- Inline Tasks
- Due Date
- Priority
などを使えます。
タスクは別のタスク管理アプリへ切り離すのではなく、そのタスクを書いた文脈の中に残す設計です。
会議メモやプロジェクトノートの中にToDoを書き、そのまま期限や優先度を付けて管理できます。
iPadでは外部キーボードで構造そのものを動かせる
2026年9月18日のバージョン1.3.0では、iPadの外部キーボード操作が大きく強化されました。
主な操作は次のとおりです。
- ⌘9:現在の行を折りたたむ
- ⌘0:1段階展開
- ⌃⌘↑ / ↓:行とその配下をまとめて上下移動
- ⌃⌘→ / ←:インデント / アウトデント
- ⌘\:別の見出し配下へMove To
見出しを移動すると、その配下のセクションもまとめて移動します。
つまり文章を1行ずつ切り貼りするのではなく、
思いついた順に書く → 階層化する → セクションごと並べ替える
という、アウトラインそのものを編集する操作ができます。
Magic Keyboardなどを使ってiPadで文章構成を考える人には、かなり相性がよさそうです。
Siriからノートやタスクを操作
FoldNotes 1.3.0はiOS / iPadOS 27のSiri連携にも対応しています。
たとえば、
- 「FoldNotesにFjord tripというノートを作る」
- 「Fjord tripにbook the ferryを追加」
- 「fjordについてのノートを開く」
- 「FoldNotesでferryを検索」
- 「来週木曜にタイヤ点検のタスクを追加」
といった操作をSiriから行えます。
ノートを開いた状態なら「これをこのノートに追加」のような指示でも、現在のノートを文脈として扱えます。
設定でSpotlight / Siriへのノート公開をオフにすることもできます。
iPadの4ペイン表示
iPadでは画面の広さを生かして、
Library|Notes List|Editor|Inspector
を並べて表示できます。
Inspectorではアウトライン、タスク、参照、プロパティなどを確認できます。
長いノートを書きながらアウトラインを確認したり、関連タスクを見たりできるため、Macに近い情報量をiPadでも扱えます。
Obsidianとの違い
ObsidianもMarkdownファイルを使いますが、FoldNotesはより「1つの長いノートの構造を折りたたんで扱う」ことに重点があります。
Obsidianが、
複数ノートをリンクして知識をつなぐ
ことに強いとすれば、FoldNotesは、
1つの長いノートを折りたたみ、並べ替え、必要な部分へ集中する
ところが分かりやすい特徴です。
もちろんFoldNotesにもWiki LinksやBacklinks、Graphがありますが、最初に試すならFoldingと外部キーボード操作が一番違いを感じやすそうです。
こんな人に向いている
- Markdownファイルをそのまま持ちたい
- 長文ノートを見出し単位で折りたたみたい
- iPad+外部キーボードで文章構成を考えたい
- ノートの中にタスクを残したい
- Wiki LinksやBacklinksも使いたい
- 独自形式へのロックインを避けたい
公式情報
FoldNotesの特徴
- 見出し単位の折りたたみ(Folding):長いノートの構造をコンパクトに俯瞰
- 純粋なMarkdownファイル管理:ローカルフォルダ保存でロックインなし
- 強力なキーボードショートカット:見出し配下のセクションごと並べ替えや階層移動
- iPadの4ペイン表示:Library・Notes List・Editor・Inspectorを並べて大画面を活用
FoldNotesの料金
FoldNotesのiPhone / iPad版は、2026年10月時点では無料で利用できます。
公式FAQでは、将来Optional Pro機能を追加する可能性はあるものの、現在提供しているiOS機能は無料のまま維持すると案内されています。
Mac版は別料金で、買い切りとサブスクリプションの選択肢があります。
FoldNotesのアップデート内容
1.4.0:2026年10月20日:書式設定パネルの追加と段落ドラッグ移動に対応
- 新しい書式設定パネルの追加:キーボード上部に移動・インデント・見出し・スタイル・タスク・リンク・タグ等のキーを配置
- 段落のドラッグ移動機能:インデントされた行も一緒に移動し、番号付きリストの自動採番や1回のUndoでの復元に対応
1.3.9:2026年10月11日:特定見出しのフォーカス表示や折りたたみ時のUndo/Redo動作を改善
- 特定見出しのフォーカス表示(ホイスト)や折りたたみをまたいだUndo/Redoに対応
- フォーカス表示内の全選択箇所への入力や貼り付けで、該当セクションのみを正確に置き換え
- リンク、バックリンク、タスクジャンプ時に、ノート全体を展開せず対象箇所の折りたたみのみを展開するよう改善
- 各種テーマ(Nord、Light、Solarizedなど)におけるリスト番号、箇条書き、折りたたみアイコン、戻る矢印の視認性を向上
1.3.7:2026年10月7日:デバイス間でのスター・アーカイブ同期改善
- Macや他デバイスで行われたスター付けやアーカイブ操作が、アプリ起動時に即座に反映されるよう改善
- リスト上でのスター付け・解除が即座に反映され、「お気に入り」リストやサイドバーの件数表示をリアルタイム更新
- リマインダーで完了マークを付けた際、エディタでの入力操作を邪魔せずにタスクにチェックが入るよう改善
- Obsidianからインポートしたノートで、実際の作成日・単語数・ファイルサイズが最初から正しく表示されるよう改善
1.3.6:2026年10月6日:大規模コレクションでの高速化と全ノート検索対応
- ノートIDとバックリンクのインデックス処理を刷新し、数万件規模のノートでも素早く検索・動作可能に
- iCloud同期時の処理負荷を大幅に軽減し、バックグラウンドでの検索処理により入力中の遅延を解消
- Obsidianからのインポート処理を高速化し、取り込み中の件数表示に対応
- クリップボードからの直接画像ペースト(スクリーンショット等)に対応
1.3.5:2026年10月1日:クエリ管理の統合とObsidianインポート最適化
- サイドバーのQueriesから直接新規クエリの作成・複製に対応
- Obsidianインポート時に使用中の画像のみをコピーするよう最適化し、同名画像の参照重複を防止
- 大規模インポート後や同期直後の起動速度を高速化
FoldNotes
Foldsoft Pty Ltd



