
ZENOLOGY GX は、RolandのZEN-Core Synthesis SystemをiPadで使えるソフトウェアシンセサイザーです。
2026年9月30日にRoland公式サポートが更新され、バージョン1.9.3以降ではAUv3プラグインとして利用可能になりました。これにより、ZENOLOGY GX単体で音作りをするだけでなく、Logic Pro for iPad、GarageBand、Cubasis、AUMなどのAUv3対応ホストアプリの中へ読み込んで使えます。
AUv3対応でiPadの音楽制作に組み込みやすくなった
iPadの音楽アプリでは、単体アプリとして高機能かどうかだけでなく、他のアプリとどうつながるかが重要です。
ZENOLOGY GXはAUv3対応によって、たとえば📱AUMの中へ音源として読み込み、他のAUv3エフェクトや音源と一緒に演奏・録音できるようになりました。
概念としては次のような関係です。
ZENOLOGY GX
= 音源
AUM / Logic Pro / GarageBand / Cubasis
= ホスト
AUv3
= 音源とホストをつなぐ共通規格
アプリを行き来しながら作業するのではなく、普段使っている音楽制作環境の中へZENOLOGY GXを組み込めるのが、今回のアップデートで一番大きな変化です。

バージョン1.9.3はAUv3対応だけではない
今回の1.9.3は、AUv3対応だけを追加した小さな更新ではありません。App Storeのリリースノートでは、音作り、音色追加、ホスト内での操作性、処理性能まで広く改善されています。
主な追加・改善点は次のとおりです。
- Pro Edit Mode:ZENOLOGYエンジンのより深いパラメータへアクセスできる、iPad向けのタブ式編集画面
- 10個の新Sound Pack:合計320 sounds、20 drum kitsを追加
- Arpeggiator / Chords UIの再設計:画面サイズに応じてレイアウトが変わるレスポンシブ表示
- Step LFO Editorの改善:編集フローを整理し、細かな調整をしやすく
- AUv3ホスト向けUIスケール対応:ホスト側の解像度やアスペクト比に合わせてUIが動的に調整
- SVZ Exportの改善:自動命名とFilesアプリ経由の保存先選択に対応
- CPU・メモリ使用量の最適化と安定性改善
特にiPadで注目したいのは、AUv3対応と同時にホスト内でのUIスケール改善まで入っていることです。単に「AUv3として起動できる」だけではなく、AUMやDAWの中で実際に使うときの操作性まで整えられています。
そのため1.9.3は、AUv3対応のニュースとして見るより、ZENOLOGY GXをiPadの制作環境へ本格的に組み込みやすくする大型アップデートとして見るほうが実態に近いです。

ZENOLOGY GXの主な特徴
App Storeの説明では、次の機能が案内されています。
- ZEN-Core Synthesis SystemをiPadOS上で利用
- 4,200以上のToneを収録し、拡張で12,000以上に対応
- 1つのToneにつき最大4つのPartial
- Virtual Analog、PCMなど複数のSynthesis Type
- 10種類のFilter
- 11種類のLFO Shape
- 90種類以上のRoland Effect
- ZENOLOGY ProやZEN-Core対応HardwareとのSound共有
- Preset検索・Favorite管理
RolandのJUPITER、JUNOなどで培われてきた音色や、現代的なSynth SoundをiPad上で扱えます。

現在はFree Experience期間
2026年10月1日時点では、ZENOLOGY GX for iPadは導入期間中のFree Experienceとして案内されています。
この期間中は全機能と対象コンテンツを無料で利用できます。ただし恒久無料ではありません。
RolandおよびApp Storeの案内では、Free Experience終了後は編集機能とSound Libraryを絞ったStandalone版へ移行し、全機能を使い続ける場合はMembershipまたはLifetime Keyが必要になる予定です。
具体的な終了日・日本での価格・課金条件は変更される可能性があるため、導入時に最新情報を確認してください。
iPadで使うならAUMとの組み合わせも試したい
AUMは、複数の音源やエフェクトを1つの演奏環境へまとめるAUv3 Hostとして使えるアプリです。
ZENOLOGY GXをAUMへ読み込めるようになったことで、
ZENOLOGY GX
↓
AUM
↓
AUv3 Effect
↓
録音・演奏
という構成を作れます。
すでにAUMを使ってiPadで楽器練習や音作りをしている場合、ZENOLOGY GXを新しい音源として追加できるのが便利です。
利用前に確認しておきたいこと
- iPadOS 15.0以降が必要
- App Store上の表示言語は英語
- Free Experienceの利用にはRoland Backstage Accountが必要
- 日本App Storeでもバージョン1.9.3を確認済み
- バージョン1.9.3ではAUv3対応に加えて、Pro Edit Mode、10個の新Sound Pack(320 sounds / 20 drum kits)、Step LFO Editor、AUv3ホスト向けUIスケール、CPU・メモリ最適化なども追加
公式情報
ZENOLOGY GX - Synthesizer
Roland Corporation


