2026年9月のAdobe Fresco 7.7では、iPadのブラシ調整と、描いた作品を動画・画像編集へつなげる操作が改善されました。続く7.8では、機能更新・不具合修正・パフォーマンス改善が案内されています。

今回はiPadで実際に役立ちそうな変更に絞って、**「描く → 制作過程を動画にする → 記事やSNSへ使う」**という視点で紹介します。

Adobe Frescoそのものの特徴や基本操作は、Adobe Frescoのアプリ図鑑ページを参照してください。

iPadのブラシサイズ・流量をドラッグで調整

7.7ではiPad専用のドラッグ調整コントロールが追加されました。ブラシのサイズと流量をコントロール上で直接ドラッグして変更でき、何度もタップしたり別メニューを開いたりする必要が減ります。

ペンを止めて設定を変える時間が短くなるので、線の太さを変えながら文字や装飾を描く場合に便利そうです。特に、Apple Pencilで細い線と太い線を行き来するレタリングや図解で効果を確認したい機能です。

タイムラプスをPremiereへ送って編集できる

同じく7.7では、iPadで作ったタイムラプス動画を共有メニューからPremiereへ送る操作に対応しました。

Premiere側では動画の長さを調整し、音楽やフィルター、エフェクトを加えることができます。制作過程をそのまま投稿するだけでなく、短く編集して「完成イラスト+制作の様子」を1セットのコンテンツにできるのがポイントです。

この機能はiPad向けです。Adobeが同時に案内した「Premiere Mobile内でFrescoブラシを使って描画する」機能はiPhone限定なので、混同しないようにしてください。

FrescoからPhotoshopへ作業を渡せる

7.7では、Frescoの作品を書き出しメニューからデスクトップのPhotoshopへ送る導線も追加されています。こちらはiPadとiPhoneの両方が対象です。

iPadでラフやイラストを描き、Macで画像サイズの最終調整や文字入れをする、といった工程を分けられます。Frescoで使える機能とPhotoshop側で仕上げる機能を区別すると、iPadだけで無理に作業を完結させずに済みます。

iPad Workersで試したい制作フロー

例えばニュースレター用の簡単な図解を作る場合、次のような流れが考えられます。

  1. 原稿・アイデア:ObsidianのMarkdownノートで説明したい内容を整理する
  2. 作画:iPadのFrescoでレタリングやシンプルな図を描く
  3. 画像:完成した画像を記事用に書き出す。必要ならPhotoshopで仕上げる
  4. 動画:作画タイムラプスをPremiereへ送り、短い解説動画に編集する
  5. 素材管理:原稿ノートに画像・動画の保存先と用途を記録し、記事、SNS、セミナー素材に再利用する

ひとつの制作作業から、完成画像に加えて「どう描いたか」を紹介する短い動画も作れるのが魅力です。ただし、タイムラプスから長いレッスン動画まで自動生成できるわけではありません。音声解説や字幕などは別途編集が必要です。

7.8の変更と注意点

Adobeの2026年9月版リリースノートでは、7.8で「Send to Behance(Behanceに送信)」が共有メニューから削除されたことも明記されています。Behanceへ作品を公開する場合は、画像を書き出してBehanceアプリやWebサイトなどからアップロードする必要があります。

iPad版とiPhone版で機能の対応範囲が異なるため、実際に試すときはバージョンと端末を確認してください。

まとめ

今回の注目点は、単にブラシが使いやすくなったことだけではありません。描く操作が快適になり、完成画像と制作動画の両方を発信に使いやすくなったところです。

iPadでイラストを描いて終わりではなく、そこからニュースレター、SNS、セミナーの制作素材へ展開する方法を試してみたいアップデートです。

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