AppleメモでMarkdownを使う方法|Obsidian・Bear・iA Writerとの違い

iPadで思いついたことをすぐ記録するならAppleメモ。一方、原稿や読書メモをMarkdownファイルとして管理するならObsidianやiA Writerが便利です。AppleメモがMarkdownの読み込みに対応したことで、どのように使い分けられるのでしょうか。

結論から言うと、AppleメモはMarkdownファイルの編集アプリになったわけではありません。Markdownを読み込んでAppleメモのリッチテキストに変換する機能が追加された、というのが一番わかりやすい説明かもしれません。

Appleメモアプリで読み込まれたメモ一覧

iPadでMarkdownファイルをAppleメモに読み込む

AppleメモにMarkdownファイルを読み込む方法は、大きく2種類あります。

方法1:ファイルアプリからメモへ共有する

1つ目は、iPadの「ファイル」アプリからMarkdownファイルを共有し、メモに読み込む方法です。

iPadのファイルアプリでMarkdownファイルを表示した画面

  1. 「ファイル」アプリで .md ファイルを表示します。
  2. ファイル名を長押し(またはカラム表示の「…」メニュー)して、共有 > メモを選択します。
  3. 「メモに読み込みますか?」という確認ダイアログが表示されたら、「読み込み」をタップします。

ファイルアプリの共有メニューからメモを選択し読み込む確認画面

読み込みが完了すると、「読み込まれたメモ」というフォルダが自動的に作成され、その中にメモが追加されます。

読み込まれたメモフォルダに追加されたメモの画面

方法2:Appleメモのメニューから直接読み込む

2つ目は、Appleメモアプリのメニューから直接「メモに読み込む…」方法です。

  1. 画面左上のアプリ名(「メモ」)をタップし、「ファイル」>「メモに読み込む…」 を選択します。

Appleメモのファイルメニューからメモに読み込むを選択する画面

  1. ファイル選択画面が表示されるので、読み込みたいMarkdownファイルを選択します。

Appleメモの読み込みファイル選択画面

  1. 読み込みが完了すると「読み込まれたメモ」フォルダに追加されます。ファイル作成日などは、元のMarkdownファイルの日付などを引き継いで読み込むことができます。

Markdownファイルの日付などを引き継いで読み込まれたメモ

ただし、どちらの方法を使った場合でも、元のMarkdownファイルとAppleメモの内容が同期されるわけではありません。読み込んだ時点で、Appleメモ内に独立した別ファイル(コピー)として作成されます。

Markdown対応ノートアプリとの違い

アプリMarkdownの扱い得意なこと注意点
Appleメモ読み込み時に書式付きメモへ変換クイックメモ、Apple Pencil、画像・スキャン元の.mdファイルをそのまま編集・双方向同期する用途ではない
ObsidianMarkdownファイルを直接管理ローカルVault、内部リンク、知識の再利用Vaultの同期・整理を自分で設計する必要がある
BearMarkdown記法を使ったノート編集書き心地、タグ、Appleデバイス間のノート管理一般的なファイルフォルダを直接Vaultとして管理する方式とは異なる
iA Writerテキスト・Markdownファイルを直接編集原稿執筆、ファイル単位の管理、集中できる編集画面Appleメモのような手書き・スキャン中心の使い方には向かない

ObsidianやiA Writerは、ファイルとして保存した原稿を別のツールへ渡しやすいのが利点です。Appleメモはアプリ内で素早く記録し、Appleデバイス間で扱う用途に向いています。Bearは手書きメモも扱えて、Appleメモより少し機能が多いです。ただし、デバイス間のクラウド同期にはBear Pro(有料サブスクリプション)への加入が必要です。

Appleメモを使うメリット

Apple Pencilで手書きした内容、写真、スキャン、Safariからのクイックメモを、ひとつのメモにまとめられます。iPadで調べ物をしている途中にアイデアを残す用途なら、Appleメモが一番手軽でおすすめです。また、Appleデバイスを持っていれば追加費用なし(無料)で誰でもすぐに使える点も大きなメリットの1つです。

Markdown原稿を一度読み込み、Apple Pencilでコメントを書き足して検討する、といった使い方もできます。

デメリットは書式とファイルの往復

Markdownの内部リンク、画像の相対パス、独自記法、複雑な表などは、読み込み後に元のファイルと同じ構造を維持できません。また、Appleメモへ読み込んだメモを編集しても、元のMarkdownファイルに変更が反映されるわけではないので注意が必要です。

Appleメモへ読み込んだ時点で別ファイル(コピー)として扱われるため、どちらが最新版なのかが分かりにくくなり、更新の二重管理が起きやすくなります。

おすすめの使い分け:集める場所と書く場所を分ける

例えば、次の流れです。

  1. Safariを読みながらAppleメモのクイックメモに気づきを残す。
  2. 考えを整理したら、必要な文章をMarkdown原稿に移す。
  3. Obsidianで関連メモと結び付け、iA Writerなどで原稿を仕上げる。
  4. Appleメモに読み込む場合は「確認用のコピー」と位置付け、正本と混同しない。

この方法なら、Appleメモの素早さとMarkdownファイルの再利用性を両立できます。すべてのノートをひとつのアプリに移す必要はありません。

参考情報

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