万年筆インクの色見本帳と測量野帳スケッチ|紙の手帳とiPad・モバイルプリンターを行き来する文房具の楽しみ方

「完全デジタル派」と思われがちな私が、万年筆インクと紙のノートに夢中になる理由

普段からiPadの仕事術やデジタルノートについて発信していると、「紙のノートやペンは一切使わない完全デジタル派」だと思われることがよくあります。しかし実際は大の文房具好きで、特に万年筆やガラスペンで使う「インク(万年筆インク・顔料インク・ラメインク)」と紙の手帳が大好きです。

測量野帳に万年筆インクのボトルイラストと色見本を描き留めたページ

なぜiPadがあるのに、わざわざインク瓶を開けて紙に書くのか。それは、万年筆のインクというものが「どの紙に書くか、どんなペン先で書くか、乾くまでにどんな色の変化(ゆらぎや遊色)が起きるか」という、画面上のRGBカラーピッカーでは絶対に再現できない物理現象そのものだからです。


旅先の文房具店を巡り、「測量野帳」にインクの記憶を残す

出張や旅行で東京・京都・福岡などを訪れるときは、必ず現地の文房具店(東京・虎ノ門の「岡本屋」や、京都の「文具店TAG本店」、福岡の「アイデアスイッチ」など)を探して立ち寄るようにしています。

そのときにいつもカバンに忍ばせている相棒が、コクヨの定番ノート「測量野帳(SKETCH BOOK / 3mm方眼)」です。

運動会の絵日記スケッチと、福岡の文房具店アイデアスイッチで試筆したインクログ

ハードカバーで立ったままでも書きやすく、薄くてポケットやiPadケースの隙間にすっと収まる測量野帳は、旅先でのスケッチ帳兼「インク試筆ログ(色見本帳)」としてこれ以上ないサイズ感です。

測量野帳に残している3つのインク記録

  1. 試筆した日付・訪れた文房具店・インクの名前
    • 「2023.10.22 アイデアスイッチ」「2023.10.28 文具店TAG本店」のように、いつ・どのお店で出会ったインクなのかを書き添えます。
  2. 斜線と塗りつぶしによる濃淡(シェーディング・フラッシュ)の確認
    • 文字を書いたときの細い線と、綿棒やガラスペンで広く伸ばしたときの色味の両方を残しておくと、後から見返したときに「青みの中から緑や黄色が浮き出てくる不思議さ」がそのまま蘇ります。
  3. インクボトルのスケッチやその日の出来事
    • 気に入ったインク瓶のフォルムや、旅先・日常のワンシーン(子どもの運動会のソーラン節など)を同じ見開きに描いておくと、単なるカラーチャートではなく「記憶が詰まった1冊」になります。

Tono & Limsなどのインク試筆とクマのイラストを描いた測量野帳の見開き


アナログ手帳の「ちょっと不便」をiPadとモバイルプリンターで解決する

こうして測量野帳にスケッチやインク見本、文房具ログをどんどん書き溜めていくと、1つの悩みが出てきます。それは、紙のノートならではの「後から検索できない・どこに何を書いたか見つけにくくなる」という問題です。

そこで私は、アナログの手帳の良さを一切損なわずに「検索性と整理のしやすさ」だけをプラスするため、iPadとモバイルプリンター(またはWi-Fiラベルライター)を組み合わせています。

1. モバイルプリンターで「インデックスシール」や「写真ラベル」を作って貼る

iPadの専用アプリで小さな見出しラベルや日付インデックスを作り、感熱モバイルプリンター(Phomemo)やWi-Fi対応テプラ(SR5900P)で印刷して測量野帳にペタッと貼ります。

  • 手書きでは潰れてしまう小さな文字もくっきり印刷できる
  • 感熱式(Phomemo)ならインク不要で、思い立ったその場で30秒でシールが出せる
  • 透明テープ(テプラPRO)を使えば、万年筆の紙面になじむ上品な見出しになる

2. 手描きイラストやiPadの図案から「オリジナルスタンプ」を作る

さらに文房具の楽しみを広げてくれるのが、紙に描いたイラストやiPadの「Procreate」で描いた図案を白黒反転させて透明テプラに印刷し、フォトポリマープレート(感光性樹脂)とUVライトを使って自作スタンプ(ハンコ)を作る工作です。

文房具店のワークショップスペースに並んだスタンプ作品とポストカード

福岡の文房具店「アイデアスイッチ」さんでも、このiPad×アナログ文具のスタンプ制作ワークショップを開催させていただきました。彫刻刀で消しゴムを彫る技術がなくても、自分の手描き線そのままのスタンプが作れるため、測量野帳のフォーマット作りや布小物のアレンジが一気に楽しくなります。

3. 増え続けるインクや紙面は「iPadの写真タグ・デジタル手帳」で索引化する

手元のインク瓶が増えてきたとき、「すでに持っている色と似た色を重ねて買ってしまう」のを防ぐには、測量野帳のページをiPadで撮影し、写真管理アプリの「HashPhotos」で ink やブランド名のタグを付けておくか、「Goodnotes」のデジタル手帳に一覧ページを作っておくのが便利です。


愛用しているアナログ文具×iPad連携アイテムまとめ

私が日々のインク遊びや測量野帳のカスタマイズで実際に使っている定番アイテムです。

アイテム名用途・おすすめポイントチェックリンク
コクヨ 測量野帳(スケッチ・3mm方眼)ハードカバーで持ち歩きやすく、万年筆インクの裏抜けもしにくい定番ノートAmazonで見る ↗ / 楽天で探す ↗
LAMY サファリ(万年筆)初めての万年筆やペン習字・日常のノート書きに最適な定番モデルAmazonで見る ↗ / 楽天で探す ↗
ガラスペン(試筆・ラメインク用)水で洗うだけですぐに次のインクを試せる、色見本帳づくりの必須道具Amazonで見る ↗ / 楽天で探す ↗
Phomemo M120 / M110 感熱プリンターiPadからBluetoothでインデックスシールや写真ラベルを即座に印刷Amazonで見る ↗

すべてをデジタルに置き換えるのではなく、「紙とインクの手触りを味わいながら、整理やインデックス作成はiPadに助けてもらう」というバランスが、文房具の楽しみを一番広げてくれます。

iPad側のデジタル手帳(2027年版リンク付きPDFプランナー)や、実機検証済みの愛用道具一覧は以下のページもあわせてご覧ください。