Draftsは、「テキストが始まる場所(Where text starts)」をコンセプトにした、思考の断片をすばやく記録し、次の場所へ送り出すためのテキストアプリです。
アプリを開くと、保存先やファイル名を考える間もなく、真っ白な入力画面とキーボードがすぐに立ち上がります。思いついたアイデア、会議中のメモ、メールの下書き、タスクなどを迷わず放り込み、後から「アクション」を使って必要なアプリやサービスへ自在に振り分けられるのが最大の特徴です。
すぐに書いて、あとから振り分ける「テキストの入口」
一般的なノートアプリでは、「どのフォルダに入れるか」「タイトルを何にするか」を先に決める必要がありますが、Draftsではその手間が一切ありません。

- 起動即入力: アプリを開くだけで、新しい下書きがすぐに書ける状態になります。
- 柔軟なエディタ設定: シンタックスハイライト(Markdown、TaskPaper等)、行番号表示、文字サイズや行間、ダークモードなど、好みに合わせたカスタマイズが可能です。
- キーボード拡張バー: カーソル移動やMarkdownの見出し記号、チェックボックス、日時挿入などを、キーボード上の専用バーからワンタップで入力できます。
強力なアクションで他のアプリやサービスと連携する
Draftsに入力したテキストは、右側のサイドバーから「アクション」を実行することで、瞬時に適切な場所へ送ることができます。

- メールやメッセージの送信: 定型文や宛先を設定してすばやく送信。
- リマインダー・カレンダー登録: メモからタスクや予定を直接作成。
- クラウド保存: iCloud Drive、Dropbox、Google Drive、OneDrive上の指定フォルダに新規ファイル作成、または既存ファイルへの追記(Append)。
- 外部サービス連携: Notion、Airtable、Todoistなどの各種クラウドツールと直結。
Obsidianと組み合わせるポイント
Obsidianをメインの知的生産ツールとして使っている場合、Draftsは「Obsidianの受信トレイ(Inbox)」として非常に相性が良いです。
- 入力のスピードを優先: 外出先や移動中、会議中など、「Obsidianを開いてフォルダを探す時間がない」ときに、とりあえずDraftsへ要点だけを打ち込みます。
- MarkdownでVaultへ渡す: Draftsのアクションを使って、ObsidianのVault(保管庫)内の受信フォルダへMarkdownファイルとして直接保存します。
- 役割の分担: 「短期的な書き殴り・受付」はDrafts、「長期的な保管・リンク・構造化」はObsidian、と役割を明確に分けることで、両方の強みを活かせます。
タグとワークスペースによる軽快な整理
入力したテキストは一度「Inbox」に溜まりますが、増えてきた下書きもシンプルに仕分けることができます。

- タグ付け: タグを追加してプロジェクト別やカテゴリ別に分類。
- ワークスペース: 特定のタグや検索条件を組み合わせた「専用の作業環境(ビュー)」を作成し、ワンタップで切り替えられます。
- Wikiリンク対応:
\[\[ノート名\]\]の形式で下書き同士を相互リンクさせることも可能です。
音声入力と最新のAI連携
iPadでのテキスト入力をさらに効率化する先進的な機能も充実しています。

- 拡張音声入力(ディクテーション): 言語選択やカスタム辞書に対応し、長文の音声入力もスムーズに行えます。

- AI Chat Console(新機能): アプリ内でAIプロンプトを実行し、下書きの要約、誤字脱字の修正、Markdownリストへの整形、トーンの変更などを手軽に行えます。
- Apple Intelligence / LLM連携: 最新のAI機能と組み合わせた高度なテキスト処理に対応しています。
マルチウィンドウとマルチデバイス対応

iPadの大画面では、Stage Managerやスプリット表示を活用して、複数の下書きを別々のウィンドウで開いたり、ライブMarkdownプレビューを表示しながら執筆できます。

iPhone、iPad、Mac、Apple Watchの間でiCloudを通じて高速に同期されます。特にApple Watchやロック画面ウィジェットからの素早いメモ取りは、日常のアイデアの取りこぼしを完全に防いでくれます。
Draftsの特徴
- 超高速の起動と入力: 考えついた瞬間に入力画面へアクセスできる。
- 多彩なアクション連携: 入力したテキストをあらゆるアプリやクラウドへ一発送信。
- Obsidianとの親和性: 受信箱(Inbox)としての理想的な連携。
- 強力な自動化: JavaScriptを用いたカスタムアクションやショートカット連携。
- ▲アクションの自作には慣れが必要: 高度な自動化を組むには多少の設定が必要。
Draftsの料金体系(無料とProの違い)
Draftsは基本無料で十分に使い始めることができますが、より高度なカスタマイズや自動化を行いたいユーザー向けに「Drafts Pro」が提供されています。
- 無料プラン: 基本的なテキスト入力、下書き管理、基本アクションの実行、デバイス間同期が利用可能。
- Drafts Pro(サブスクリプション):
- 月額 約200円 / 年額 約2,200円(Patron年額 約4,500円)
- カスタムアクションの作成・編集: 既存のアクションを変更したり、自分専用のスクリプト入りアクションを自作可能。
- ワークスペース機能: 目的別のビューを作成して効率的に切り替え。
- テーマとアプリアイコン: エディタの見た目やアイコンのカスタマイズ。
- 高度な自動化: メール振り分けやファイル追記、高度な共有拡張機能の利用。
※価格やプラン詳細は時期により変動する場合があるため、最新情報はアプリ内または公式サイトでご確認ください。
Draftsのアップデート内容
54.0:2026年9月11日:Chat Consoleの追加と音声入力・自動番号リストの改善
- 最新OSへの対応とChat Console機能の追加
- 音声入力機能の精度と操作性の向上
- 自動番号付きリスト(箇条書き)の入力支援に対応
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