iPadの無限キャンバスアプリ「Concepts(コンセプト)」に、気になるアップデートがありました。AppleのImage Playgroundで生成した画像を、Conceptsのキャンバスに取り込めるというものです。
画像生成AIを使うというと、完成した画像を作ってもらうイメージがあります。でも、私が気になったのは、AIで作った画像を、手書きで考えるための材料として使えるところです。
Conceptsの基本的な機能や使い方はこちらのアプリ図鑑で紹介しています。今回はバージョン6.36の変更点と、iPadで試してみたい使い方をまとめます。
Concepts 6.36で何が変わった?
公式のiOS版更新履歴によると、バージョン6.36では、対応するiOS・iPadOS 27以降の環境でImage Playgroundから画像を生成し、キャンバスに配置する操作が追加されました。画像の読み込みメニューから利用できます。
また、キャンバスの回転やズームに関するスナップ設定も改善されています。細かな操作ですが、スケッチやレイアウトを何度も調整するときに役立ちそうです。
Image Playgroundの利用には、対応するiPadやApple Intelligenceの利用条件が関係します。iPadOS 27にアップデートすればすべてのiPadで利用できるという意味ではありません。 実際の利用可否は端末とApple側の提供条件を確認してください。
AI画像を「完成品」ではなく「考える材料」にする
例えば、ニュースレターのアイキャッチを作るとします。
最初からAIに完成画像を任せるのではなく、イメージに近い素材を生成してキャンバスへ置く。そこへApple Pencilで線を描いたり、配置を変えたり、文字の位置を試したりする。必要なところだけ参考にしながら、自分で構図を考えていく使い方です。
Conceptsは無限キャンバスなので、ひとつの案に決めずに、いくつかの画像やスケッチを並べて比較することもできます。
AIに答えを出してもらうより、AIを使って考える選択肢を増やす。 この使い方は、iPadで何かを作る楽しさとも相性がよさそうです。
Image Playgroundをキャンバスの中で使えるメリット
これまでにも、画像生成アプリで作った画像を保存し、Conceptsに読み込むことはできました。今回のアップデートで変わるのは、画像の読み込みメニューからImage Playgroundを呼び出せることです。
画像を用意するためにアプリを行き来する手順が減れば、キャンバス上で考えている途中に「こんな画像も置いてみたい」と思ったとき、アイデアを試しやすくなります。
ただし、生成した画像はConceptsのベクターストロークになるわけではありません。手書きの線のように形を自由に編集できる機能とは区別して考える必要があります。
どんな場面で役立ちそう?
イラストの構図を考える
描きたいモチーフの雰囲気をつかむために画像を生成し、キャンバスに配置してから手書きでラフを描く方法です。画像の上に線を重ねるだけでなく、別の場所に複数の構図案を並べて比べることもできます。
図解やプレゼン資料のアイデア出し
説明したい内容を図にするとき、参考になるイメージを置いて、その周囲に矢印やメモを描き足していきます。完成画像を生成することよりも、伝わりやすい配置や情報の順序を検討する用途です。
デザインの方向性を比べる
色や雰囲気が異なる画像をキャンバスに並べて、気になる部分に印をつけたり、組み合わせたい要素を書き出したりできます。ひとつの画像だけを見て決めるのではなく、比較しながら方向性を整理できるのが無限キャンバスのよさです。
いずれも活用例であり、Image Playgroundが生成画像の部分編集や再生成にどこまで対応するかは、別途確認が必要です。
手書きの良さを残したままAIを使えるか
画像生成AIの便利さは、短時間でいろいろな案を試せることです。一方、思いどおりの構図に近づけるために、何度もプロンプトを調整する必要がある場合もあります。
そこで、まず画像を作ってキャンバスへ置き、Apple Pencilで「ここを変えたい」「この位置に文字を入れたい」と描き足せたら、発想を止めずに考え続けられそうです。
Conceptsは以前から、手書きの線や図形を自由に動かしながらアイデアを広げられるアプリです。今回のアップデートは、そのキャンバスへAI画像を取り込む入口が増えた、と捉えるとわかりやすいと思います。
まとめ
今回のConcepts 6.36で面白いのは、画像生成AIが無限キャンバスの中へ入ってきたことです。
AIが作った画像を眺めて終わるのではなく、それを材料にして、自分で描いて、考えて、試してみる。 iPadとApple Pencilならではの使い方として、実際に試してみたいアップデートです。

