iPadから自宅のMacやWindowsに接続すれば、パソコンに入っているアプリやファイルを離れた場所から扱えます。画面全体を操作するものと、Macのウインドウを個別に開けるものがあります。
ここではCasement、Sill、Astropad Workbench、Jump Desktopを比較します。いずれもパソコン上のアプリを遠隔操作する仕組みで、iPad単体でMacやWindowsのアプリが動くわけではありません。
4つのアプリの違い
| アプリ | 接続先 | 特徴 | 外出先からの接続 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Casement | Appleシリコン搭載Mac、macOS 26以降 | ウインドウ単位で表示、Apple Pencil対応 | Tailscaleを使用 | 7日間試用後、買い切り2,000円 |
| Sill | Mac、macOS 14以降 | ウインドウ単位または画面全体を表示 | 自分でVPNなどを用意 | 無料 |
| Astropad Workbench | Mac、macOS 15以降 | 複数ディスプレイ、Apple Pencil | インターネット経由 | 無料は1日20分、有料プランあり |
| Jump Desktop | Mac・Windows | 複数の接続方式に対応 | インターネット経由 | iPad版は買い切り、企業向けプランあり |
料金と対応条件は2026年11月6日時点の公式情報をもとにしています。購入前に最新情報を確認してください。操作の快適さや描画の遅延は、ネットワークと接続先の環境で変わります。
Macのウインドウを個別に開きたい:CasementとSill
CasementはMacのアプリウインドウをiPad上で個別に開けます。画面全体の表示にも対応し、Apple Pencilでの操作もサポートしています。接続先はAppleシリコン搭載のMacに限られ、外出先ではTailscaleが必要です。筆圧や傾きの伝達は未確認です。
Sillもウインドウ単位と画面全体の表示に対応する無料アプリです。同じネットワークに加え、USBや直接無線接続が使え、外出先からは自分で用意したVPNなどを利用します。Apple Pencilでの操作に対応しますが、筆圧や傾きは利用する環境で確認してください。
Macの複数画面やApple Pencilを活用したい:Astropad Workbench
Astropad Workbenchは、iPadやiPhoneからMacに接続するアプリです。複数ディスプレイの表示切り替えやApple Pencilを使う操作を案内しています。MacとiPadで同じWorkbenchアカウントにログインし、インターネット経由でも接続できます。
無料枠は1日20分で、時間制限を外すには有料プランが必要です。Intel Macにも対応しますが、macOS 15以降とiPadOS 26以降が必要です。
Windowsにも接続したい:Jump Desktop
Jump DesktopはMacとWindowsの両方を接続先にできるリモートデスクトップアプリです。Fluid、RDP、VNCなどの接続方式に対応し、iPad版は買い切りです。個人向けの料金と、チーム向けの管理機能を含むプランは分かれています。設定方法や使える機能は接続方式によって異なります。
選ぶ前に確認したいこと
- 接続先のOS:Windowsを操作するなら、この4つではJump Desktopが候補です。CasementはAppleシリコン搭載Macが必要です。
- 外出先での設定:CasementはTailscale、SillはVPNなどの準備が必要です。Workbenchはアカウントを使います。
- 使う時間:Sillは無料、CasementとJump DesktopのiPad版は買い切り、Workbenchは無料時間を超える利用に有料プランがあります。
- Macの状態:外出前に接続先を起動し、スリープやネットワークの設定を確認します。Casementはスリープ中のMacを起こせません。
- Apple Pencil:対応の有無と筆圧・傾きの伝達は別の条件です。描画に使う場合は利用するアプリで試してください。




