Obsidian 1.14.4アップデートまとめ|iPadのQuick Capture・Bases・ハイライトが大幅強化
2026年10月5日、Obsidian Mobile 1.14.4が一般公開(Public Release)されました。CatalystなどのEarly Access限定ではなく、すべてのユーザーがApp Storeからアップデートして利用できます。
今回のアップデートでは、iPhone・iPadからすばやくメモを残せる「Quick Capture」が大きく強化されました。さらに、Desktop 1.14系で追加されたBasesのKanbanビュー、6色のハイライト、あいまい検索の改善に加え、iPadでのBases操作時に気になりやすかった横スクロールやキーボード開閉時の不具合も修正されています。
単なる機能追加の確認にとどまらず、「iPadで思いつきを入れる → テンプレートで最低限構造化する → Daily Noteへ蓄積する → Basesで一覧・整理する」という実践ワークフローにどう落とし込めるかをまとめます。
iOS・iPadOSでQuick Captureが使いやすくなった
iOS 26/iPadOS 26では、ObsidianのVault全体が読み込まれるのを待たずに、ロック画面、コントロールセンター、ホーム画面ウィジェット、ショートカットからすぐにメモを作成できます。
保存先は、新規ノート、今日のDaily Note、ブックマークしたノート、指定した任意のノートから選択できます。
Quick Captureでテンプレートが利用可能に(1.14.3〜)
Mobile 1.14.3からは、Daily Noteまたは特定のノートを保存先にしたQuick Captureでテンプレートを直接適用できるようになりました。
これまでのクイックメモは単なるテキスト追記になりがちでしたが、あらかじめ簡単なテンプレートを用意しておくことで、入力の入口で最低限の整理が完了します。
たとえば、次のようなテンプレートを登録しておくと便利です。
記事ネタ・アイデア用のテンプレート例
### 💡 {{time}} ネタの種
- **テーマ**:
- **気になった理由**:
- **あとで調べること**:
- **ステータス**: #status/idea
読書・Web調べ物用のテンプレート例
### 📖 {{time}} 引用・メモ
- **出典/URL**:
- **要点**:
- **自分の考え**:
入力の瞬間に完璧な文章を書く必要はありません。「テーマ」「理由」「あとで調べること」などの項目だけが埋まっていれば、あとから見返したときに文脈を即座に思い出せます。
iOS 27では「View Note」と「Quick Capture」が特大ウィジェットにも対応し、iPadのホーム画面からワンタップで目的のキャプチャ画面を呼び出せます。
BasesにKanbanビューとグループ操作が追加
Obsidianのコア機能として開発が進むBases(データベース機能)では、ノートを列ごとに並べてカードを移動できるKanbanビューが追加されました。
新しいGroupメニューから、グループ化に使うプロパティ(例: status や category)を選び、グループの並べ替え・非表示・追加が可能です。Table、Cards、Listの各ビューでもグループを折りたためるようになりました。
iPadでのBases実用性が大幅に向上(1.14.4)
Mobile 1.14.4では、モバイル環境におけるBasesの操作性が集中的に改善されています。
- 横スクロール位置の保持: 列の多いKanbanやTableをスクロールした際の位置ずれが修正
- ソフトウェアキーボード開閉時の列幅修正: iPadのオンスクリーンキーボードを開いたときにKanbanの列幅が崩れる問題が解消
- CSV書き出しの安定化: モバイル環境からのデータエクスポートがスムーズに
- Displayメニューへの統合: GroupメニューがDisplayメニュー内に整理され、画面の狭い端末でもツールバーが扱いやすく
特に「キーボード開閉時の列幅問題」が解消されたことで、iPadをスタンドに立てて文字入力をしながらKanbanボードでタスクを並べ替える操作が実用レベルに達しました。
6色のハイライトに対応
ハイライトには赤・オレンジ・黄・緑・青・紫の6色を使えるようになりました。
色付き絵文字をハイライトの先頭に付ける方法に加え、書式メニューから色を選択できます。エディタで == を入力するとハイライト色の候補が表示され、Live Previewではハイライト上にカーソルを置くと色を変更できるスウォッチも表示されます。
- 黄: 通常の重要箇所・キーフレーズ
- 緑: 実践したいTips・アクションプラン
- 青: 参考リンク・外部参照情報
- 赤: 注意点・未解決の疑問
このようにルールを決めておくことで、長いノートを流し読みする際の認知負荷を大きく下げられます。
検索がより使いやすくなった
Quick Switcherやリンク候補のあいまい検索が改善され、単語の先頭に一致する候補が上位に表示されやすくなりました。
File Explorer、Bookmarks、Outline、Syncではファイル名だけでなくフルパスも検索対象になります。また、-Archive のような除外検索を使うと、一致したフォルダとその中身をまとめて非表示にできます。
大きなVaultで発生していた入力遅延や見出し検索時のフリーズも修正され、検索処理そのものも高速化されています。
iPad・モバイル向けの細かな改善
- 文字サイズの動的追従: 端末側で設定した文字サイズ(Dynamic Type)に追従し、アクセシビリティ用の大きな文字サイズにも対応
- 設定画面のシート化: アプリの上にシートとして表示され、下スワイプで素早く閉じられるように改善
- Stage Manager / Split Viewの表示崩れ修正: iPadでウィンドウサイズを変更した際に、アプリやステータスバーのサイズが正しく追従しない問題を修正
- Share Sheetの改善: iOSの共有シートにVaultのアクセントカラーが反映
iPadで「入れる→整理する」をつなぐ実践ワークフロー
今回のアップデート(1.14.3でのテンプレート対応 + 1.14.4でのBases・表示改善)がもたらす最大のメリットは、「入力の瞬間」と「整理の時間」を無理なく分離できることです。
1. iPadで思いつきを逃さず入れる(Quick Capture)
Safariで調べ物をしている最中や、本を読んでいる途中に思いついたことは、アプリを切り替えてノートの配置先を探すのではなく、コントロールセンターやウィジェットからQuick Captureを呼び出します。 Daily Noteにテンプレート付きで保存されるため、保存先を迷う摩擦はゼロです。
2. 見返しの時間にハイライトで磨く
1日の終わりや週次の振り返り時に、Daily Noteに溜まったクイックメモを見返します。 6色ハイライトを使い、実行に移したいアイデアや重要な考察に色を付け、必要に応じて独立した個別ノートへと切り出します。
3. BasesのKanbanで進捗を可視化する
切り出したノートに status: idea や status: next などのプロパティを振っておけば、BasesのKanbanビュー上に自動でカードとして並びます。
1.14.4で列幅やスクロールの不具合が解消されたiPadの画面上で、カードをドラッグして「アイデア → 執筆中 → 完了」へと進行させられます。
iPadならではの機動性と大画面マルチタスクを活かした「思いつきのキャプチャからプロジェクト進行まで」の流れが、プラグインに頼らずObsidian標準機能だけで滑らかにつながるようになりました。
詳しいObsidianの基本設定やiPadでの活用事例は、📱Obsidianアプリ図鑑 も合わせて参照してください。

