
Wispr Flowは、話した内容をAIで整えて、いま入力しているアプリへテキストとして貼り付ける音声入力アプリです。メール、メッセージ、Slack、Notion、ChatGPTなど、テキストフィールドのあるアプリで使えます。
iPadに最適化されていないアプリ(iPhone向けアプリ)ではあるが、iPadにもインストールして使用することができる。
音声をただ文字に変換するだけではなく、言いよどみやフィラーを取り除き、句読点や段落を補いながら、読みやすい文章に整えられるところが特徴です。
Apple標準の音声入力と何が違う?
iPhoneやiPadには、キーボードのマイクボタンから使える標準の音声入力があります。標準機能でも、話しながら句読点を自動で入れたり、句読点や改行などを音声で指定したりできます。
Wispr Flowは「音声入力ができるようになるアプリ」というより、標準の音声入力よりも、長く話した内容を文章として整えて入力したい人向けの音声入力アプリです。
| 比較項目 | Apple標準の音声入力 | Wispr Flow |
|---|---|---|
| 使い始めるまで | 追加アプリなし。キーボードの音声入力をオンにする | アプリのインストール、アカウント作成、キーボード設定が必要 |
| 対応端末 | Mac、iPhone、iPadなど | iPhone、Mac、Windows、Android。iPad用アプリはApp Storeに掲載されていない |
| 入力方法 | テキストフィールドで音声入力を開始 | キーボードとして追加して音声入力 |
| 文章の整え方 | 句読点の自動挿入や音声コマンドに対応 | フィラー、言い直し、口語表現をAIで整えて貼り付け |
| 料金 | OSの標準機能として利用(完全無料) | 無料プランはiPhoneで週1,000ワード(デスクトップは週2,000ワード)まで。Proはサブスクリプション |
| 向いている場面 | 短い返信、検索語、メモなどをすぐ入力したいとき | 考えながら長く話し、送信できる文章に近づけたいとき |
Wispr Flowが向いている人
- キーボードで長文を入力するより、話しながら文章を作りたい
- 「えーと」「つまり」などの言いよどみをあとから削る手間を減らしたい
- メールやチャットなど、アプリを切り替えずに整った文章を入力したい
- iPhoneで入力した内容をMacやWindowsでも使いたい
- 自分の名前、略語、専門用語を辞書に登録して使いたい
標準の音声入力で十分な人
- 追加アプリやアカウントを増やしたくない
- 短い文章や検索語をすばやく入力できればよい
- iPadで音声入力を使いたい
- 音声データを第三者のサービスに送ることに慎重である
標準の音声入力は、iPhoneとiPadのどちらでも使えるうえ、テキスト入力欄からすぐに起動できます。短いメモや返信なら、標準機能で十分だと思います。文章の整形や長文入力に不満が出てきたら、Wispr Flowを使うといいかもしれません。
Wispr Flowの使い方
Wispr Flowは独立したアプリではなく、キーボードとして追加して普段使っているアプリ上で使用します。
初期設定(キーボードの追加)
- Wispr Flowアプリをインストールし、アカウント登録を完了します。
- iOS / iPadOSの「設定」>「アプリ」>「Wispr Flow」>「キーボード」を開きます。
設定画面の左上検索窓に、アプリ名を入力すると速いです。また、アプリの設定画面を進めていくと、この画面が自動的に開きます。

- 「フルアクセスを許可」をオンにします(音声処理とAI整形のために必要です)。

「設定」>「一般」>「キーボード」>「キーボード」を開き、「Wispr Flow」が追加されていればOKです。もし追加されていなければ、「新しいキーボードを追加」から「Wispr Flow」を追加します。

Wispr Flowを使った音声入力
- メモ、メール、Slack、Notionなど、文字を入力したいアプリでテキスト欄をタップします。
- キーボードの地球儀アイコンを長押し(またはタップ)して「Wispr Flow」に切り替えます。

マイクボタンをタップして話します(周囲に人がいるときは小声で話すWhisper入力も使えます)。話し終えて停止ボタンをタップすると、AIが「えーと」などの言いよどみを取り除き、句読点や改行を補った文章として入力欄へ自動で流し込まれます。
また、キーボード上で文章のトーン(形式)を「Formal」「Casual」「Very Casual」「Excited」の4種類から選ぶことができます。ビジネスメールならFormal、普段のチャットならCasualやVery Casualなど、用途や相手に合わせて文体を切り替えて出力できます。

キーボードとして呼び出せるため、アプリを切り替える手間なく、思いついた内容を一気に文章化したいときには便利な音声入力アプリです。
⚠️ ハードウェアキーボード接続時の注意点
iPadにMagic Keyboardなどのハードウェアキーボードを接続している場合、地球儀キーや「Control + スペース」などのショートカットキーではWispr Flowへ切り替えることができません(iPadOSの仕様上、ハードウェアキーボードの言語切り替えにはサードパーティ製キーボードが含まれないためです)。
ハードウェアキーボード接続時にWispr Flowを呼び出す方法
外付けキーボードを取り付けたままでも、以下の手順でソフトウェアキーボードを画面に表示させればWispr Flowを利用できます。
テキストフィールドをタップした際、画面下部に表示されるショートカットバーにある文字入力切り替えアイコンから、「キーボードを表示」をタップ。

画面上にソフトウェアキーボードが表示されたら、地球儀アイコンをタップして「Wispr Flow」に切り替えます。

Magic Keyboardなどのハードウェアキーボードを接続している場合でも、「Wispr Flow」を使って音声入力が可能になります。

快適に使うための使い分け
ハードウェアキーボード接続時にWispr Flowを使うには「一度画面上のキーボードを表示させる」というワンステップが必要になります。そのため、以下のような使い分けが現実的です。
- キーボード接続時:キーボード上のマイクキー(または地球儀キー)から一瞬で起動できるApple標準の音声入力を活用する
- iPad単体(手持ち・Apple Pencil利用時など):オンスクリーンキーボードからWispr Flowを呼び出して、言いよどみを整えた長文入力を行う
Wispr Flowの特徴
- 100以上の言語に対応
- 話し言葉を整え、句読点や書式を補完
- 名前、略語、専門用語を個人辞書に登録
- 小声で話すWhisper入力に対応
- Mac、Windows、iPhone、Androidで利用可能
- デスクトップ版では会議やボイスメモを記録するNotetakerを利用可能
- 音声の文字起こしにはインターネット接続が必要
Wispr Flowの料金
Wispr Flowは無料プラン(Flow Basic)で利用できます。無料枠には週ごとの語数制限があり、現在は以下の範囲で利用可能です。
- iPhone / iPad:1週間あたり 1,000ワード まで無料
- デスクトップ(Mac / Windows):1週間あたり 2,000ワード まで無料
- (初回登録時は14日間のPro無料トライアルが付与され、無制限で利用可能)
日常的な短いメッセージやメモの入力であれば、無料枠の範囲内でも十分に試すことができます。長文の執筆や日常的な文字起こしなどで制限を超えて使いたい場合は、Proプランへの移行が必要です。
App Storeの日本向け表示では、次のアプリ内購入が確認できます。
- Pro Monthly Plan:月額1,200円
- Pro Annual Plan:年額11,500円
- Pro Weekly Plan:週額700円
- Monthly Student Plan:月額600円
- Annual Student Plan:年額5,780円
Wispr FlowはiPhone用アプリとして提供されており、iPad用アプリはありませんが、iPadにもインストールして使用可能です。
Wispr Flowは、標準の音声入力を置き換えるというより、話しながら作った文章をAIに整えて、そのまま送信しやすくするためのサービスです。
短い入力ならApple標準の音声入力、長く話して文章を作るならWispr Flow。iPadでは標準機能、iPhoneやMacでは用途に応じてWispr Flowを選ぶ、という使い分けが向いています。
Wispr Flowの使い方をもっと知りたいなら
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記事を読む →Wispr Flowのアップデート内容
Wispr Flowには以下の新機能や改善が追加されました。
1.62:2026年6月12日:Dynamic Islandでの録音状態表示と日本語文字起こしの最適化
- Dynamic Island・ロック画面対応: キーボードから音声入力を開始した際、Dynamic Islandやロック画面にライブタイマーが表示され、録音中であることが一目でわかるようになりました。
- 日本語・中国語のスペース処理改善: 音声入力された日本語テキストの前後に余計な半角スペースが入る問題を修正し、スペースで区切らない言語の文字数カウントが正確になりました。
- 文字起こしの自動保護: 通話やSiri、時間制限によって入力が中断された場合でも、音声を自動的に履歴に保存し通知するようになりました。失敗した場合はワンタップで再試行できます。
1.58:2026年4月28日:バッテリー効率の大幅向上とノート機能・Markdown対応の強化
- バッテリー持ちの改善: 音声認識処理の最適化により、長時間の音声入力時におけるバッテリー消費を大幅に削減しました。
- ノート機能の強化: 手動同期への対応、Markdown記法のサポート向上、自動タイトルの整理が行われました。
- エラー表示の明確化: 入力エラー発生時のメッセージをわかりやすく改善しました。
Wispr Flow: AI Voice Keyboard
Wispr AI, Inc.




